【WEB】濱田滋先生による会員勉強会に出席して

【日時】
令和 7 年 8 月 22 日(金)18:30~20:30

【場所】
オンライン(Zoom)にて

【講師】
濱田滋先生(会員)

【テーマ】
「高齢者雇用について考えてみませんか~事業所からよく聞かれる3つの質問から~」

令和 7 年 8 月 22 日(金)18 時 30 分から Zoom で開催された濱田滋先生のセミナー「高齢者雇用について考えてみませんか~事業所からよく聞かれる3つの質問から~」に参加し、大変有意義な学びを得ました。

まず、2025 年 3 月 31 日で経過措置が終了し、4 月 1 日以降に事業主が①定年制廃止、②65 歳定年への引上げ、③希望者全員の 65 歳までの継続雇用のいずれかを必ず講じなければならないという法的要請について、条文だけでは見落としがちな“実務上の落とし穴”まで丁寧にご説明いただき、制度変更の全体像を非常によく理解できました。

次に、高齢社員のモチベーション低下の主因(期待度の低下・賃金下落・年下上司の指示・スキル習得機会不足)を分析した上で、企業の経営戦略に紐づく活用方針を策定し、「従来通り活躍」「育成サポート」「個別最適化」の三つを組み合わせるという提案は、理論と実践が見事に融合しており、即現場に応用できると感じました。
特に、技術伝承や管理職フォローといった役割設計、グレード別評価・賃金や柔軟なシフト制度の導入といった具体策は、シニア社員の納得感を高めるうえで極めて有効だと確信しました。

さらに、高齢者雇用のメリット(人手不足解消、熟練技能・人脈の活用、組織の多様化・活性化)とデメリット(体力低下、デジタル対応の遅れ)について、健康管理の仕組みづくり、デジタル研修、仕事分割による負荷軽減といった克服方法を示していただいたことで、「制度整備」と「意欲喚起」を両輪にするアプローチの重要性を再認識しました。助成金制度の活用例も具体的で、財務面の後押しとして大きな示唆が得られました。

濱田先生の説明は事例とデータを交えており、難解になりがちな高齢者雇用の論点を分かりやすく可視化してくださいました。
おかげで、制度改正後の実務対応をどのように設計すれば良いか、頭の中が整理されただけでなく、行動計画まで描くことができました。今回のセミナーは、高齢者雇用を企業の持続的成長戦略として捉える視座を与えてくれた点で、非常に示唆に富んだものでした。心より感謝申し上げます。

活動日:2025年8月22日
事務局 平野