【WEB】橋本 裕介先生による会員講演会に参加して
【日時】
令和7年2月14日(金)18:30~20:00
【場所】
オンライン(Zoom)にて
【講師】
橋本裕介先生(会員)
|特定社会保険労務士 特定行政書士 キャリアコンサルティング2級技能士
|ブリック労働法務事務所 代表 https://brick-office.com/
|兵庫働き方改革推進支援センター 専門員
【テーマ】
適正な外国人雇用のための社会保険労務士としての役割
|技能実習制度から育成就労制度への制度改正の概要
|就労系在留資格の説明とそれぞれの就労可能領域
|新制度(育成就労)において外部監査人としての社会保険労務士に期待されること
今回のセミナーでは、技能実習制度の廃止と新たな制度の導入をめぐる背景や、在留資格諸申請書類が示す労働法規の知識の重要性、さらに登録支援機関としての社労士の役割について丁寧に解説いただいた。特に、今後外国人労働者が増加していく中で、適法かつ公正な雇用環境を整える意義が強調され、社労士が担うべき責務がいっそう重みを増していると感じた。申請書類の作成・手続きのみならず、労務管理や就業規則の整備まで包括的に関わることができる社労士は、外国人雇用の「指針」を示す存在として欠かせないと改めて認識した。
また、外国人を受け入れる側の職場体制構築も欠かせない要素であると学んだ。多文化共生への理解とコミュニケーション手段の整備はもちろん、労働条件や就業規則の整合性を図ることで、外国人労働者に安心して働いてもらえる環境を提供できる。こうしたサポートを通じて企業と外国人労働者双方の利益を守りつつ、地域社会の安定にも寄与できる点が、社労士の強みだと感じる。
さらに、「一国の良心」として国際主義の教育を受けた同志社卒業生が率先して活躍する意義も強く印象に残った。社会的公正を重んじる姿勢が、外国人雇用の推進にも大きく貢献するからである。今後、外国人労働者が一層増える状況において、法令遵守と人権尊重を両立させながら、企業と働き手の橋渡し役となる社労士の活動はますます重要となるだろう。セミナーを通じて得たこれらの知見を活かし、健全で持続可能な外国人雇用環境づくりに貢献していきたいと強く思った。
活動日:2025年2月14日
事務局 平野